新学習指導要領における小学校の算数の教科書の変更・追加点は以下のとおりです。
全領域をわかりやすく再編
新しい改訂では、従来の四つの領域「数と計算」「量と測定」「図形」「数量関係」からなる学習内容が大胆に編成されました。最大のポイントは「数量関係」が解体されたことと、「データの活用」が新たな学習領域に加わったことです。新学習指導要領では、、指導しやすく、学びやすい形になりました。
「データの活用」が独立領域に
図形やグラフは学習や生活、将来の職業において必須のツールと考えられており、子どもたちがそこから情報を得たり、作成したりする機会が激増しています。 図表・グラフを学びの対象とするのは算数・数学です。その意味で「データの活用」は基礎的な学びと言えるでしょう。
「割合・比」は強化の重点項目
割合は算数・数学の中でも屈指の重要事項であり、実生活などでも極めて利用範囲が広いのですが、近年の全国学力調査では物足りない結果が出ています。そのため、今回の改訂から、今まで小5から学んでいた割合を、小4からに変更し、より効果的に割合の範囲を定着できるようになりました。
練習問題が増加。確実な定着を目指す
新しい教科書では練習問題が明らかに増加し、「知識・技能」の確実な定着を図っています。
プログラミング教育
小学校のプログラミング教育では、次の二点を目的としています。①身近な生活でコンピューターが活用されていることに気づくこと。②問題の解決には必要な手順があることに気づくこと。決して、プログラミングの言語や技能を習得するのが目標ではなく、特に②が重要で、課題の解決に論理的にアプローチする「プログラミング的思考」を経験し、身につけていくことを目指します。
算数で触れるプログラミングの例
本来、プログラミングは複雑なコードの入力を求められることが多く、子どもには少し難しいものです。
しかし小学校・中学校で使われているScratc(スクラッチ)のようなビジュアルプログラミング言語は、指示の書かれているブロックを順番に組み合わせるだけで、
難しいコードと同じ意味を持たせることができます。たとえば、画面上にあらかじめ準備されている「10歩動かす」「1秒待つ」「それを2回繰り返す」といったブロックを組み合わせてプログラミングすることで、アイディアに応じた多彩な作品に仕上がります。まなびスクールではプログラミング講座としてスクラッチをつかった本物のロボットを動かす講座を設けております。
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