10年ぶりの学習指導要領が改定されました。それに向けて2021年から教科書内容が変更となります。数学の新しい教科書の特徴は以下のとおりです。

活用問題の増加

2021年から主な中学校の数学の教科書が表紙も以下のように新たにモデルジェンジします。
新しい数学(東京書籍)

数学の世界(大日本)

中学校数学(学校図書)

中学数学(教育出版)

未来ひろがる数学(啓林館)

これからの数学(数研出版)

中学数学(日本文教出版)

いずれの教科書でも日常生活に考えを広げた活用問題が収録されています。具体的には、時差や地図、伝統装飾を題材にした問題や、長めの文章と資料から情報を読み取り、理由や方法を説明する問題です。集団指導・個別指導・プログラミング講座を行っている学習塾のまなびスクールでは、主に野洲市・守山市の生徒が多いため、大日本の教科書が例年採用されている場合が多いです。ただ、いずれの教科書であっても従来より説明する力、資料・文章を読み取る力が要求されることとなると思います。

学習内容の追加・削除

<中1の数学の変更点>
・素数が追加(小5から)
・素因数分解が追加(中3から)
・多数回の試行による確率(中2から)
・累積度数(完全新規)
・誤差、近似値、有効数字の単元が削除(中3へ移動)
・平均値、中央値、最頻値、階級が削除(小6へ移動)

<中2の数学の変更点>
・反例が追加(完全新規)
・四分位範囲や箱ひげ図が追加(完全新規)
・多数回の試行による確率が削除(中1へ移動)

<中3の数学の変更点>
・誤差、近似値、有効数字の単元が追加(中1から)
・素因数分解が削除(中1へ移動)

おもに統計の内容についての大きな変更・追加になっています。小学生も同様の傾向で、統計を重視する姿勢が見え隠れします。