新学習指導要領における小学校の国語の教科書の変更・追加点は以下のとおりです。

「言葉による見方・考え方」を身につける

「国語とはは理科や社会の他教科のように具体的な対象となる何かを学ぶのではなく、対象や情報を捉えたり考えたりする手段としての言葉を学ぶことだ」という考え方に基づき、「語彙力」についての学習の強化がなされることとなりました。それにより「言葉による見方・考え方」を育てていこうという考えにつながりました。

新しい国語(東京書籍)

「情報の扱い方」が新設される

今回の目玉は「情報の扱い方」が項目として設けられたことです。具体的には三段階の学びの発展に分けられており、小学1年・2年は「共通」「相違」「順序」といった情報の基本的な捉え方を学びます。小学3年・4年になると、それを「比較」「分類」し直したうえで、「考えとそれを支える理由や事例」、「全体と中心」といった質や役割の相違を理解して関連付けを行います。小学5年・6年では情報の因果関係を見つけて、それを文章で表現する方法を学ぶといって進行が想定されています。それらはその先の中学校での「抽象化」といった概念に続いていくこととなります。学年によっては、メモを取ることの重要性や「引用」「出典」「辞書・辞典」といった情報の取得方法に関する内容も収録されています。これは従来の国語力である思考力・判断力・表現力に加え、現実世界を対象に実践する練習を行うためです。

みんなと学ぶ 小学校 国語(学校図書)

語彙の学習内容が明示される

中央教育審議会での「小学校低学年の学力差の背景には語彙の量と質の違いがある」との指摘を受けて、語彙力の強化が1つの目標とされました。高校入試や大学入試では教科を問わず長文傾向なのが最近のトレンドですが長文読解の基礎となる語彙力はすべて小学校の国語学習がベースとなっている場合が多いです。具体的には小学4年生から学習する漢字が増加し以下のようになります。
小1 80字(変更なし)
小2 160字(変更なし)
小3 200字(変更なし)
小4 202字 追加された漢字は、茨、媛、岡、潟、岐、熊、香、佐、埼、崎、滋、鹿、縄、井、沖、栃、奈、梨、阪、阜、賀、群、徳、富、城
小5 193字 追加された漢字は、囲、紀、喜、救、型、航、告、殺、士、史、象、賞、貯、停、堂、得、毒、費、粉、脈、歴
小6 191字 追加された漢字は、胃、腸、恩、券、舌、銭、退、適、俵、預、
小学校全体で習う漢字は合計1026字となります。都道府県名で使う漢字は小4までにすべて習うようになっているのが大きな特徴となります。

ひろがる言葉 小学国語(教育出版)

図表を含む題材で演習する

以前の国語だと説明的文章・文学的文章を中心に学習することが多かったのですが、今回からは文章に加え図表やグラフ等の資料が掲載されているものが多くなります。インターネットが身近になっている現代社会の中で、子どもたちも膨大な情報に囲まれています。それに合わせて実用的な文章や資料を読み取る力も必要とされるようになりました。

国語(光村)

学習過程の明確化

新学習指導要領で学習過程がしっかりと明確化されたため、子どもたちが各単元で「何を学ぶか」「何ができるようになるか」が明記されています。
これらに配慮し、集団指導・個別指導・プログラミング講座を行っている野洲市・守山市の学習塾のまなびスクールでは小学生の授業も小学4年生から開校しております。国語では毎回漢字テストを行っており、しっかりと語彙力の強化を狙っていきます。月額2,700円(税別)にて集団指導をおこなっております。くわしくは集団指導のページを参考にしてください。