10年ぶりの学習指導要領が改定されました。それに向けて2021年から教科書内容が変更となります。社会の新しい教科書の特徴は以下のとおりです。
地理:地理内容のボリュームが減少
2021年から主な中学校の社会の教科書が表紙も以下のように新たにモデルジェンジします。
★新しい社会 地理・歴史・公民(東京書籍)
地理の配当時間が5時間減ったことの影響を受け、世界の人口や地形といった世界地理分野の一部分がやや減ります。ただ、時差と国の領域が中1のかなり早いタイミングで習うこととなりました。集団指導・個別指導・プログラミング講座を行っている学習塾のまなびスクールでは、主に野洲市・守山市の生徒が多いため、地理は帝国書院、歴史は日本文教出版、公民は東京書籍を採択しています。時差計算は苦手としている人は多いため、その単元への対処をすごく早いうちから対応を迫られることとなります。
歴史:横のつながりを意識した世界史内容の充実
高校社会との接続を強化するため、世界史の内容がいずれの教科書でも増大しています。具体的には……
・ヘレニズム文化の形成とアレクサンドロス大王の東方遠征とのつながり
・モンゴル帝国とムスリム世界の交易によるユーラシアの東西世界のつながり
といった歴史の横のつながりを意識させるような構成が多く見られます。
公民:時代を反映した新しい用語や学習項目の登場
学習項目としては、「持続可能な社会」に関連した記述が増加し、社会参画を意識した構成がより強調されています。それに加えて、急速な情報化の進展を反映してICT用語が多数掲載されます。
具体的には
・人工知能(AI) ・フィンテック ・SNS ・ビッグデータ ・IoT ・仮想通貨 ・クラウドファンディング
などが追加されます。