従来の国語の問題では、傍線部前後から情報を読み取り解答するものが主流であった。
最近では全体像を大まかにとらえたうえで、論の展開や登場人物の心境変化を読み取る問題が増えてきている。これは新学習指導方針での「全体➡部分の視点移動」に重きを置くという背景が関わっていると推測できる。共通テストでもメモ、ノート形式のまとめが設問として出題されていることから公立高校入試でもこのような問題は増えていくと考えられる。
国語で表やグラフを用いた問題が増えているが、上記北海道の問題では漢文で表を採用している。古文、漢文は中学生には理解しにくいこともあり、ここ数年古文や漢文でのイラストや表の利用が増えている。苦手な科目としている受験生は表などのまとめを内容把握の材料とすることで問題の解き方にも慣れていくだろう。

左の問題で扱われているように、「情報リテラシー」は新教科書でも使われる現代社会で必須となる力である。新聞、SNSなど多くの事例に沿いながら情報の基礎知識を問われる。社会の記述問題や英作文でも扱われるであろうテーマ、この問題に触れておくのも良いだろう。
右の問題は新教科書改訂後初のテーマに「これからの時代に必要だと思う言葉やかかわる知識や能力」を選んだ。資料は古いが今の教科書が目指すところとなっている。入試対策の指針として十分に役に立つものであった。野洲市・守山市の個別指導・集団指導の学習塾まなびスクールにおいても生徒たちが通っている中主中学校、野洲北中学校、守山北中学校、明富中学校、野洲中学校、近江兄弟社中学校の定期テストでは、まだこのようなタイプの出題例は少ないが、これからはこのようなタイプの出題例も増えると考えられるので、対策をおこなっていきたい。